石油学会規格概要 [計装分科会関係]

JPI-7B-49-2009 加熱炉の保安用計装システム設計資料

1) 加熱炉を対象とする保安システムを考慮する理由
2) 火災及び爆発の原因(各原因の発生及びその防止に関する考察、燃料系の原因に関して、プロセス系の原因に関して、その他の原因に関して、各原因をまとめて)
3) 保安システムに必要な原因の検知と停止手段(原因の検知、加熱炉の停止手段、電源、空気源停止の際のバルブ等の作動方向、遮断用回路、遮断回路の復帰)
4) 保安システムの信頼性について(制御システムからの独立、検出部の信頼性、回路部の信頼性、運転中の保守)

(制定:1975、2版:1987、3版:1996、4版:2009)

JPI-7B-54-2023 アーマード形(鎧装形)ゲージグラス

1) 適用範囲:石油工業(石油精製、石油化学及び天然ガス工業を含む。) の一般サービスに使用するアーマード形(鎧装形)ゲージグラス(以下、ゲージグラスという。) につき、その仕様、性能について規定する。
2) 仕様(形式、構成、ガラス寸法及び呼称、自動止弁、取付寸法・可視範囲及び連数、接続部の形状、可視方向、材質)
3) 性能及び試験(ガラス単体、自動止弁、本体)
4) 検査
5) JPIマークの表示
6) 製品の呼び方

(制定:1977、2版:1985、3版:1997、4版:2013、5版:2023)

JPI-7B-55-96 計装用電源システム設計資料

1)
2) 一般的考察
3) 工場電気設備概要:工場電気設備の認識、電気設備と計装用電源設備の接続
4) 計装における負荷の種類・特性:負荷の種類、負荷の特性(負荷の特性として確認すべき項目、負荷の特性概要、分散制御システムの負荷特性)
5) 計装用電源装置の特性:交流電源装置の特性(交流電源単独受電、定電圧装置、CVCF、UPS、モータ・ジェネレータ)、直流電源装置の特性(整流器、バッテリーバックアップ方式)
6) 計装用電源システムの設計検討項目:基本システムの決定、計装用電源システムの主分岐系統図の作成、計装用電源設備に要求 される負荷仕様、 計装用電源設備へ給電する工場電気設備との仕様・取り合い条件の確認、計装用電源設備の仕様決定、最終端末 までの分岐系統図の作成、協調について検討、計装用電源設備の設置条件(熱放散、有害ガスの除去、除塵、保守スペースの確保、 高周波雑音障害の除去)、計装用電源システム検討項目図、分散制御システムに対する計装用電源装置の設計(計装用電源装置の出 力電圧特性、突入電流に対する計装用電源装置の出力電流特性、計装用電源装置の出力容量)
7) 負荷分岐
8) 協調:短絡電流の推定(一般交流回路の短絡電流推定、垂下特性をもつ電源装置の下位での短絡電流、蓄電池を設備した直流回 路の短絡電流の推定)、保護器の選定、計装用電源システム内の協調について検討、電気設備との協調についての検討
9) 接地:電気系統の接地、機器接地
10) 保守:初期故障の低減、日常保守点検と定期点検
11) 法規・規格
12) 参考資料:電力供給の停電回数・時間、電源装置の種類・特性比較、交流無停電電源装置の浮動方式と入力方式の比較、計装用 電源装置システム例、計装用電源システムにおける協調、計装用電源装置の保護協調、小形リレー・電磁弁・ソリッドステートアナン シェータの電源特性

(制定:1977、2版:1987、3版:1996)

JPI-7B-56-97 計装用空気源システム設計資料

1)
2) 計装用空気の質
3) 計装用空気の種類と特性:負荷の種類、空気消費量(概要、空気消費量の定義)、機器の空気消費量、所要空気量の算定
4) 計装用空気源装置:装置概要、エアコンプレッサ(コンプレッサの形式、圧力制御方式)、クーラ・ドレンセパレータ、エアレシーバ、ドラ イヤ(除湿方法、吸着法)、フィルタ、計装用空気源装置の計装(コンプレッサの計装、ドライヤの保安計装、空気源装置の遠隔監視)
5) 計装用空気配管:主配管、分岐配管(サイジング、減圧弁)、配管材料(材料選定に際しての留意事項、材料選定例)、配管工事(配管 工事に際しての留意事項、配管工事例)
6) その他の留意事項:コンプレッサなどの動力電源、圧力検出、制御用回路、調節弁の作動方向、空気源装置のバックアップシステム 例(プラントエアと共通でコンプレッサをもつ場合、計器用として専用のコンプレッサをもちバックアップにプラント用空気を供給できる場 合、個別機器のバックアップ、不活性ガスを使用する場合)
7) 保全・管理:保全管理、計器の保全

(制定:1977、2版:1987、3版:1997)

JPI-7B-60-96 インターロック及びエマージェンシーシャットダウンシステム計装設計資料

1)
2) 定義
3) 設計基本事項:一般事項、対象プラントの性格(プラントのグレード分け、プロセス、機器のグレード分け)、プロセス・機器の特性、周 囲の環境条件、操作の主体性、信頼性、計装方式、保守管理
4) 回路の設計検討項目:論理回路(有接点リレー方式の検討、リレー回路構成の検討、接点・コイルの動作、PLC方式の検討)、電源 (電源の質、電源電圧、電源容量の算出、接地、分電)、マン・マシン・インタフェース(インタフェースの構成、異常の認識とインタフェース の基本思想の決定、マン・マシン・インタフェイスの設定、表示機能・警報機能、操作機能、テスト装置)、検出端(検出端の分離、信頼 性)、操作端(電磁弁形式、弁口径、信頼性)、信号伝達、信頼性の向上(冗長化、その他の検討)、その他(ロック・リセット方式、バイパ ス、フェールセイフ、緊急操作用計装設備のファイヤプルーフ)
5) システム構成機器の代表例:電源装置、回路部品(有接点リレー、タイマ、操作スイッチ、表示ランプ、警報機、リミットスイッチ、電磁 弁、その他)
6) チェックリスト
7) 保守・管理:基本的検討事項、改良に対する考慮、保守作業上の注意事項
8) 関連法規:高圧ガス取締法、労働安全衛生法、消防法、ガス事業法、石油パイプライン事業法
9) 緊急操作用計装機器のトラブル事例

(制定:1979、2版:1996)

JPI-7B-64-2000 調節弁の選定と保守 設計資料

1) 序:一般的実績を基にした調節弁の選定と保守の基礎的事項をまとめたもの
2) 適用範囲:一般サービスにおいて汎用的に使用される調節弁
3) 選定のための条件:対象プロセスの確認、使用目的・使用状態の確認、応答性、プロセス特性、流体条件(流体名称、流量、圧力(弁 入口・弁出口)、粘度、密度(比重、分子量)、蒸気圧、フラッシュパーセント、臨界圧、過熱度(水蒸気)、流体性状・特性、重要性と要求さ れる信頼性、法規制、レンジアビリティ、弁差圧のとり方、締切り圧力、弁座漏れ量、フェイルセーフを考慮した動作方向、弁作動、環境 条件、騒音、防爆性能、入力信号、動力源、配管仕様、ブロック弁・バイパス弁、保守性、経済性
4) サイジング:FCIの計算式(流体が液体の場合、流体が気体の場合、流体が水蒸気の場合)、FCIの式に対する補完式(キャビテーショ ン・フラッシング、弁レイノルズ数に対する補正、気液混相流体、圧縮性流体の特殊条件における計算式、配管形状に対する補正)
5) 弁本体:弁本体の形式と選定(グローブ弁、アングル弁、三方弁、ダイヤフラム弁、ゲート弁、バタフライ弁、ボール弁、偏心回転プラ グ弁)、弁口径の選定(内弁口径、弁本体口径)、弁本体の定格と接続
6) 内弁:内弁の種類と特徴(プラグ形内弁、ゲージ形内弁)、流量特性(固有流量特性、有効流量特性、流量特性の選定)、レンジアビリ ティ(固有レンジアビリティ、有効レンジアビリティ、系に必要なレンジアビリティ)、内弁選定上の留意事項(キャ ビテーション・フラッシン グ、バルブプラグに働く不平衡力、締切り性、特殊な流体条件)
7) 操作部:操作部に要求される機能、操作部の種類、スプリング・ダイヤフラム操作部(スプリングダイヤフラム操作部の出力、単座弁 の許容締切圧力、スプリングダイヤフラム操作部の選定)、シリンダー操作部(シリンダー操作部の出力、シリンダー操作部の選定)
8) その他の仕様:上蓋形式、グランドパッキン部、ルブリケータ、グリース、ポジショナ、空気圧機器類、開度制限
9) 材料:材料の選定基準、調節弁標準材料(本体材料、トリム材料、材料の使用制限、ガスケット・パッキン)
10) 騒音:概要(騒音の規制・基準等、騒音評価値、騒音受音点、騒音の種類)、予測計算式(液体の騒音予測計算式、気体・蒸気の騒音 予測計算式)、低減化の手法(低騒音弁、伝搬経路対策)
11) 保守:装置運転中に実施する点検整備、 装置停止中に実施する点検整備(点検項目、本体分解点検周期の決定要因、調節弁取外 し・取付け時の注意)、予備部品
12) 適用法規・関連規格
13) 参考資料:調節弁各部名称、弁座漏れ量、ブロック弁・バイパス弁の寸法、調節弁サイジング例

(制定:1982年)
(この資料は、FCI、 ANSI、 ANSI/ISA などを参考にして作成された。)

JPI-7B-87-2023 金属管式液面計使用指針

1) 序:金属管式液面計(MG)の一般的選定、据付、保守の要領をまとめたもの。
2) MGの種類:MGの構成、MGの構造及び作動原理(チャンバー、作動原理、一般的な本体構造、フロートの形状及び仕様、指示器の形状・仕様、付加仕様)
3) MGの選定:MGの使用限界、流体条件による選定(腐食性流体、凝縮性流体、スラリー流体、凝固性流体、沸騰しやすく気泡を含む流体、水素透過対策、塩素イオンによる応力腐食割れ対策)、基本部品構成とその選定、付加仕様と付属部品の選定(ジャケット形、不凍形、スチームトレース、接点出力、発信器)、法規制、MGの選定上の留意事項(使用温度圧力、比重差、界面測定、フロート・チャンバーの詰まり、突沸、チャンバーサイズ、ドレンの影響、指示器の色褪せ、指示色)
4) MGの据付設計:可視範囲、MGの取付方法と取り出しノズル(MGの取り付け方法、取り出しノズル)、操作性、その他(ドレン、蒸気などによる加熱、保温、保冷)
5) MGの据付工事と保全:据付工事上の注意事項(保管及び取り扱い上の注意、据付工事上の注意)、使用開始前の手順と注意事項(使用開始手順、注意事項)、保全(日常点検、定期検査、定期整備)、分解・点検・整備・組立、検査
6) 参考資料:MGのトラブル事例

(制定:1999、2版:2013、3版:2023)

JPI-7B-92-2004 安全計装システム設計資料

 石油及び石油化学工業において、緊急遮断システム、防消火システムなどの安全計装システムは、重要な役割をもつものである。毒性物質や火災爆発の危険性をはらむ物質を多く取り扱うプラントにおいては、ひとたび事故が発生すれば、周辺住民や環境に多大な被害を及ぼすことが予想される。近年、安全に関する国際規格が整備されてきており、安全計装システムに関しても国際安全規格IEC 61508の翻訳規格であるJIS C 0508が制定されている。
 石油学会計装技術専門委員会では、JIS C 0508の安全計装システムに関するアンケートを各ユーザー、ベンダー、エンジニアリング会社に依頼した。その結果、安全計装に関する解説、実際に安全設計を進める上で必要となる信頼性に関する数値データ又は具体的適用事例に関する要望が多かった。
 本資料は、安全計装システムを設計するに当たって必要な概念、基礎知識に始まり、具体的な適用事例を紹介した。計算に必要な信頼性データについては、石油・石油化学ユーザーを主体に計器の故障データに関するアンケートを実施し、参考資料としてまとめた。

1)
2) 安全計装システムの背景
2.1) プラントの安全について[定義(安全とは、リスクとは)、歴史的背景、事故の原因と対策、生産プロセスの安全性について、安全/リスク管理、設備診断と保全(保守・保全、設備診断)
2.2) プラントの安全計装に関する国際安全規格の概要・動向と一般要求事項[IEC/ISAの概要、IEC 61508のJIS化について、JIS C 0508の第1部(一般要求事項)について、機能安全の管理(組織、資源、監査、設 計情報、評価など)、安全ライフサイクルについて]
2.3) プラントのリスク分析[ハザード/リスクの把握、リスク軽減とSISへのSILの割り付け、定量的なリスク推定によるSILの決定、定性的なリスク推定によるSILの決定(リスクグラフによる方法、危険事象の過酷度マトリックスによる方法)、各種リスク/ハザード分析手法(HAZOP STUDY、FMEA、FTA、CHECK LIST ANALYSIS、WHAT IF ANALYSIS、その他)、プロテクションレイヤー(階層的防護)とSIS]
3) 安全計装システム(SIS)の設計
3.1) SISの概要[SISの目的、安全管理システムの再構築とそのメリット、SISの構成要素(BPCSとSISの分離、ロジック構成、異種冗長性、プラントにおける構成要素の概略
3.2) SISにおける故障の考え方・概念について[故障の原因による分類−ランダムハードウェア故障と決定論的原因故障、故障の結果による分類−安全側故障と危険側故障]
3.3) SISの設計[SISへの安全要求仕様(SIS設計のための体制・組織に対する要求事項、SIS設計のための運用面に対する要求事項、SIS設計思想に対する要求事項)、SISの設計とエンジニアリング(設計条件、SISの設計手順、SISのループ構成、SISの評価方法、SISの設計手法)、SILの計算(PFD計算のためのパラメータ、セーフティループの構成、PFDの計算式、PFDの計算例)、適用例(電気機械部品を応用した技術、電子機器を応用した技術、プログラマブル電子機器を応用した技術)]
4) 資料
4.1) 故障率データ[計器故障率データ、バルブ故障率データ、リスク分析に関する情報、補足資料(アンケート内容、故障率グラフ補足説明、アンケート回答会社)]
4.2) 安全計装に関わる用語集
4.3) 関連法規・規格[ISO、IEC、セベソ指令、CIMAH、OSHA、EPA、ISA、アジアの国々]

(制定:2004)

 

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